2012/12/29

2012年12月の運用成績

2012年12月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。 

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています 

【ポートフォリオ】※組入比率上位順

2012年最終月。単月でTOPIXをアンダーパフォームしました。年初来ではなんとか数%アウトパフォームしましたが、12月のTOPIXの追い上げは凄かったです。TOPIXが単月で10%超なんて久しぶりなのではないでしょうか。ちなみに日経平均は年初来で+22%近くあったようでこちらには完敗しています。

今月の売買は6758ソニー売却と7974任天堂の買増のみ。ソニーは若干プラスになったところで売却したのですがその直後に大型株相場に突入しほとんど利益を取れず。任天堂はPBR1倍割れをめどに買増したのですがポジション的にこれ以上の買増はできない状態になっています。

保有銘柄ではそれほど大きな株価の動きはなく完全に相場に乗り遅れた格好となっています。いろいろ愚痴りたいこともあるのですがすべての原因は自身の能力不足であることは明白なのでもう黙っておきます。

twitterで呟いていたカバード・コールについては先輩方の助言でそれほど簡単には実行できそうにないことが判明したので当面見送りです。

最後に2012年単年の運用成績のグラフを載せておきます。12月のTOPIXの追い上げ、ほんと凄かった。まさに煌めく一瞬でした(しかも乗り遅れた)。

来年はどんな相場になるのかわかりませんが引き続きマイペースで行こうと思っています。

2012/11/30

2012年11月の運用成績

2012年11月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順

今月はTOPIXをアンダーパフォーム。年初来ではTOPIXに10pt以上の差があるのでよしとしておきます。この調子でいけば12月の成績次第では年率20%を超えられそうです。今月の取引は6758ソニーを断続的に買い増し。6750エレコムの一部を利益確定売りしています。ソニーについては遊びで1枚だけ買ったのですが、エレコムの利確により余った資金を使って勢いでナンピンしてしまっています。これ以上ポジションを大きくすると遊びでなくなるので年内に切りの良いところですべて処分するつもりです。

保有銘柄に大きな動きはなく基本的な投資スタンスにも変更はありません。twitterで少し呟いた通り、今年は他の投資家さんが大きな利益を出していることに焦りを感じており、もう少しリスクを取ったほうがいいのではないかと考えたりしていたのですが、私の過去7年間の単年度騰落率が概ね±30%以内で推移していることから、無理にやり方を変えず今のスタンスで進めていけばいいのかなと思っています。

しかしながらいまの自分の年齢を考えると、残された投資期間はそれほど長いわけではなく、近い将来どこかで一度は大きな勝負をしないと当面の目標(50歳までに大台突破)には届かないのは間違いなく、これについては先に開いた信用・先物・オプション口座の件と合わせて今後の課題かなと思っております。

2012/10/31

2012年10月の運用成績

2012年10月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順
今月はTOPIXを大幅にアウトパフォーム。年初来でもかなり差がついたので今年はほぼTOPIXアウトパフォーム決定です。年初来パフォーマンスもよほどの大暴落でも無い限り+10%以上は確保できそうです。

保有銘柄では2735ワッツを全株売却。以前に保有株の半数を利益確定したのですが、今回再び含み益が+100%を越えたのですべて利確することとしました。その他6750エレコムを買い増し、9984ソフトバンクを短期売買などしています。エレコムについてはかなり無理目な買い増し(というよりナンピン)を行ったあと通期業績の下方修正が出たのですが思ったより底堅い値動きでそれほど大きな被害は受けませんでした。ソフトバンクについては1枚のみの売買でお小遣いを稼いだところで売却しています。

先月末からの懸案事項であった3376オンリーの決算についてはまずまずの数字で着地し、なおかつ今期・来期と増配であったにも関わらずそれほど株価は動かずポジションも現状を維持しています。iFundの運用ルールとして一銘柄の保有比率上限を15%以下と定めていますので株価が大きく跳ねたら一部利益確定するつもりだったのですがなかなかうまくいきません。

ワッツの利益確定でキャッシュ比率が7%超となっていますが、現時点で特に目ぼしい銘柄がないのでしばらくはキャッシュで放置する予定です。

2012/09/29

2012年9月の運用成績

2012年9月の運用成績は以下の通りとなりました。


※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順

今月はTOPIXをなんとかアウトパフォームしたものの、前月からほぼよこよこで終了しました。決算を控えた主力銘柄にも大きな動きはなく、期待していた開示もないまま来月の決算発表を迎えそうです。

前月買増してポジションが膨らんでいる3376オンリーに関しては毎年4Qの利益がマイナスになるものの3Qまでの進捗率がかなり良かったので上方修正の発表に期待をかけていたのですがだめだったようです。10月の決算開示次第では大きなダメージを受ける可能性もあるのですが、とりあえずこのポジションを維持したまま一か八かの決算待ちの方向で考えています。

月初にいらない子の2769ヴィレッジ・ヴァンガードを全株売却。月末に9384内外トランスラインを買っています。ヴィレッジ・ヴァンガードについては完全な損切り、内外トランスラインは配当利回り3%超えまで株価が下がったことと、一部指定替え狙いで久しぶりに再エントリーしています。

しばらく報告していなかった息子口座についてはひふみ投信の健闘と1554世界株ETFが好調なため順調に資産を増やしています。父のiFundよりこちらのほうが優秀で泣けます。

2012/08/31

2012年8月の運用成績

2012年8月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順


今月は一人負け。不振の原因は保有銘柄全体の不調でした(多分)。特に主力銘柄でもある8月末決算銘柄の配当落ちの株価下落が大きく響いています。先月買い戻したエレコムも今月は不調でした。

売買については一番割安だと感じている3376オンリーを買増しています。月末時点での保有比率が15%と、かなり大きめのポジションを取っており、決算の数字次第では更に傷口が拡がる可能性もあるのですが、もともと決算前の通期業績の上方修正狙いで買い増しているので決算開示までには上方修正を出していただいて株価が跳ねたところで保有株の半分くらいは利確したいと思っています(現時点の株価で織り込み済みならもう涙目です)。

その他銘柄については株価以外は可もなく不可もなくでした。2735ワッツはもう少し株価が下がったら押し目買いしたかったのですが思ったほど下がらず。7974任天堂はPBR1倍割れのまま。もともと数年は放置する覚悟で保有しているので放置ですがもう少し配当が欲しいところです。2769ヴィレッジ・ヴァンガードは完全にダメな子ですが損切りのタイミングを逃しだらだらと保有しています。こういうところが成績不振の原因だと反省しています。

また、今月ついに年初来成績でひふみ投信に追いぬかれてしまいました。iFundが+7.37%、ひふみ投信が9.40%と、今月末時点で2%近く差が開いています。またよその投資家さんのパフォーマンスも+数十%などかなりいい数字を出していらっしゃる方も多く、私もそろそろ危機感を持って新規銘柄の発掘などに取り組んだほうがいいのではと真剣に考え始めています。

信用枠及び先物・オプション取引は引き続き未着手。現物の立て直しが先だと考えています。

2012/07/31

2012年7月の運用成績

2012年7月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順

TOPIXに辛勝。月末まではほぼTOPIXに並ぶ運用成績でしたが昨日今日でなんとかTOPIXをアウトパフォームできました。不振の原因は2769ヴィレッジ・ヴァンガードの業績不振。このひと銘柄で先月までの含み益を相当飛ばしました。

その他銘柄では6750エレコムを1,100円台まで売り込まれたところで買い戻してポジションを以前の水準まで戻しています。こちらは買付のタイミングが上手く合い、月末時点で+15%以上の益が出ています。3395サンマルクホールディングスは持ってる理由がよくわからなくなったので全株売却、優待取りのために1枚だけ残していた7867タカラトミーは年々優待トミカがしょぼくなっているのですべて売り切りました。

上記の結果、ポートフォリオ構成銘柄は9銘柄まで減少、キャッシュ比率は7%と微増しています。信用枠については今月も使用せず。1ヶ月以内の短期のリバ取りなどで使ってみようかという誘惑もあるのですが引き続き様子見です。

また、過去のコメントではほとんど触れていませんでしたが、目標にしているひふみ投信との年初来パフォーマンスの差が月央に一度逆転し、月末時点でもほとんどなくなってきています。今年残りあと5ヶ月、せめてトントンで終われたらと思っています。

2012/06/30

2012年6月の運用成績

2012年6月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

【基準価格推移】※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています

【ポートフォリオ】※組入比率上位順

今月はTOPIXに負けました。なぜ負けたのかは不明です。売買は9384内外トランスラインの売り切りのみ。あとは今月開設した信用口座を利用して損失確定のクロス売買を行い、特定口座で徴収済の譲渡益税還付を受けました。今のところ信用枠での買建て売建て残はありません。先物・オプション口座についてはまだ放置したままです。

今月は四季報の発売月だったのですが、保有銘柄のコメントチェックと軽くスクリーニングをかけただけであとは何もしていません。先月から今月にかけて本業が急に忙しくなったこともあり、先月までの投資に対するモチベーションが下がりつつあります。とりあえず仕事が一段落するまではこんな調子が続きそうです。

2012/05/31

2012年5月の運用成績

2012年5月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

(基準価格推移)
※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています。

(ポートフォリオ)
※組入比率上位順。

・今月の売買
(今回から省略します)

今月もTOPIXに辛勝、単月では-10%近く下げましたが年初来成績ではなんとかプラスを維持。今月は7974任天堂を新規買いしたものの、買い付けタイミングが悪く今月後半の下げでいきなり大きな含み損を抱えています。2229カルビーは今月で完全に売り切り。トータルで+100%ちょい取れたのでよしとしておきます。その他こまごまとナンピン買いなどをしてキャッシュ比率はほとんどゼロになっています。

ちなみに今月で株を初めてからちょうど7年が経過しました。飽き性なのにずいぶん長く続けられたなと思う反面、この2~3年は殆ど勉強もせず惰性でやっていたので随分と収益の機会を逃しているような気もしています。バリュー投資はその本質を理解して基本さえ押さえてしまえば、よほどのヘタを打たない限り誰でも大損することはない手法だと思うのですが、現物買いのみでは大きな収益を上げることがなかなか難しいのも事実かと思います。

過去にバリュー投資家を名乗りつつグロース株に手を出したり過大なレバレッジを掛けたりして消えていった人を何人か見ているので、同じ轍は踏まないように注意しているのですが、そろそろ割安株の現物買を基本としつつ他の手法も勉強して収益を伸ばす手段を増やす時期に来ているのではないかと感じています。

ということで、今月末に信用と先物、オプションの口座開設申請を出しています。ここのところ投資に関する本をほとんど読んでいなかったので現物株以外の投資に関する勉強を初めて行こうと思っています。

2012/04/29

2012年4月の運用成績

2012年4月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

(基準価格推移)
※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています。

(ポートフォリオ)
※組入比率上位順。

・今月の売買
売り
2735 ワッツ (一部利益確定)
3272 エイブル&パートナーズ(利益確定)

買い
2438 アスカネット(買い増し)

今月もTOPIXに完勝、年初来成績でもTOPIXとの差を広げています。仕事が忙しく前月ほど売買はしていません。TOPIXがマイナスにも関わらずiFundのパフォーマンスが比較的良かったのは単純に持っていた銘柄に偶然いい材料が出だけだと思っています。

個別の売買については、先月から株価が急騰して含み益が+100%を超えた2735ワッツについて保有株数の半分を売却し利益を確定させました。3272エイブルにMBOがかかり、こちらは公開買付価格にさや寄せしたところで全株売却。買付価格はちょっと低いんじゃないかなと思ったのですが、+40%程度の益が出たのでよしとしておきます。また、2438アスカネットが100分割と単元株制度導入で何故か株価が大きく下がったのでポジションを大きくし過ぎない程度に買い増ししています。

これらの売買でキャッシュ比率が一気に20%を超えています。スクリーニングで次に何を買うかいろいろ当たっているのですが、スクリーニング対象銘柄のほとんどがすでに値上がりしておりなかなか食指が動きません。仕事がバタバタしていることもあり、あまり株のことを考える余裕が無いので、3末決算が出揃うまでキャッシュ20%を抱えたままでもいいかなとも考えています。

相変わらず適当ですが、地雷銘柄さえ踏まなければ今年はそこそこいい成績が残せそうな気がしています。

2012/03/31

2012年3月の運用成績

2012年3月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

(基準価格推移)
※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています。

(ポートフォリオ)
※組入比率上位順。

・今月の売買
売り
3376 オンリー(一部利益確定)
4659 エイジス(利益確定)
4917 マンダム(利益確定)
6676 メルコホールディングス(利益確定)
6750 エレコム(利益確定)
7157 ライフネット生命(利益確定)
7730 マニー(利益確定)
7867 タカラトミー(損失確定)

買い
2438 アスカネット(買い増し)
2735 ワッツ(買い増し)
2769 ヴィレッジヴァンガード(買い増し)
3376 オンリー(買い増し)
3395 サンマルクホールディングス(買い増し)
3711 創通(買い増し)
4327 日本エス・エイチ・エル(買い増し)
7157 ライフネット生命(新規買い)

今月は単月成績でTOPIXに完勝、最終日に年初来成績でもTOPIXをギリギリでアウトパフォームしました。このままTOPIXに置いて行かれたらどうしようかと思っていましたが、今月は保有株の何れかが日替わりで上げてくれたお陰でポートフォリオ全体のパフォーマンスも堅調に推移しました。いくつかの保有銘柄のパフォーマンスが良かったと言っても、その銘柄に特に材料があったわけではなく、相場全体が買えば儲かる状態になっているだけのような気もします。

また、今月は売買を増やしてポートフォリオ全体を大きく動かしています。大きな所では6750エレコムが想定外に上がったのでほぼ全株利益確定。7867タカラトミーも優待分100株を残して損失確定売りし、それらの売却資金と前月までに残っていたキャッシュを投入して2438アスカネット、2769ヴィレッジヴァンガード、3395サンマルクホールディングスの保有比率を引き上げています。また、先月打診買いした銘柄の中で株価に動きの少ないものを売却し、既存の保有株の中で株価が動意付いているものを買い増ししています。

その他、7157ライフネット生命を上場当日に初値買いして当日に利確した後、翌日以降にさらに株価が上がってしまったり、前月利益確定した2229カルビーも今月末に上場来高値を更新するなど、新規公開銘柄での取りこぼしがあり、自分がコレと思った銘柄についてはもう少し利益を伸ばす余地があったのではないかと反省しています。

今年1月に元本を回復して以降、2月3月と順調に資産が増えており、上げ相場もしばらく続くような雰囲気がありますが、一時は資産が半分近くまで減ったことを忘れず、間違えても信用口座などは開かずに今のやり方を地道に続けていこうと思っています。

2012/03/03

SAF2002の四季報CD-ROM条件式化(追記あり)

自分用備忘録。過去に一度エントリにしましたが、今回Wikipedia記載版にあわせて条件式を修正しました。

SAF2002についてはこちらを参照のこと。

連結決算用
(0.01036*([連・利益剰余金(-1)]+[連・利益剰余金(-2)]/2)/([連・総資産(-1)]+[連・総資産(-2)]/2)*100)+(0.02682*[連・税金等調整前当期純利益(-1)]/([連・総資産(-1)]+[連・総資産(-2)]/2)*100)-(0.0661*([連・棚卸資産(-1)]+[連・棚卸資産(-2)]/2)*12/[連・売上高(-1)])-(0.02368*[連・支払利息割引料(-1)]/[連・売上高(-1)])+0.70773
単体決算用
(0.01036*([利益剰余金(-1)]+[利益剰余金(-2)]/2)/([総資産(-1)]+[総資産(-2)]/2)*100)+(0.02682*[税引前利益(-1)]/([総資産(-1)]+[総資産(-2)]/2)*100)-(0.0661*([棚卸資産(-1)]+[棚卸資産(-2)]/2)*12/[売上高(-1)])-(0.02368*[支払利息割引料(-1)]/[売上高(-1)])+0.70773

いろいろ悩んだのですが「総資産」「棚卸資産」「利益剰余金」等、貸借対照表に関わる勘定科目は期中平均値を用いることとしました。前々期末から前期末にかけてB/Sが大きく動いた場合もスコアに反映させることを目的にしています。特に利益剰余金の大幅な目減り、棚卸資産の急激な増加を想定しています。 訂正。これは反対でした。期中平均値を使うと期中にB/Sに大きな変化があった場合にスコアが甘くなってしまいます。期中平均値を使うか期末数値を使うか再検討しています。

【3月10日追記】
SAF2002の計算式では期中平均値ではなく最新のB/Sの数値のみを使用し、年度末ごとにB/Sの変化をきちんと捉えられる計算式にしたほうが良いと判断しました。前期末数値だけを使用した計算式は以下の通りとなります。

連結決算用
(0.01036*[連・利益剰余金(-1)]/[連・総資産(-1)]*100)+(0.02682*[連・税金等調整前当期純利益(-1)]/[連・総資産(-1)]*100)-(0.0661*[連・棚卸資産(-1)]*12/[連・売上高(-1)])-(0.02368*[連・支払利息割引料(-1)]/[連・売上高(-1)])+0.70773
単体決算用
(0.01036*[利益剰余金(-1)]/[総資産(-1)]*100)+(0.02682*[税引前利益(-1)]/[総資産(-1)]*100)-(0.0661*[棚卸資産(-1)]*12/[売上高(-1)])-(0.02368*[支払利息割引料(-1)]/[売上高(-1)])+0.70773
【以上追記終わり】

なお、格付け基準は以下の通り。

AA 1.53900以上
A   1.53900未満~1.18717以上
BB 1.18717未満~0.75261以上
B   0.752611未満~0.41490以上
C   0.41490未満

私のスクリーニングではスコア0.9未満は投資対象から除外しています。

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2012/02/29

2012年2月の運用成績

2012年2月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

(基準価格推移)
※TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています。

(ポートフォリオ)
※組入比率上位順。

・今月の売買
売り
2229 カルビー(利益確定)
3711 創通(一部利益確定)
6750 エレコム(一部利益確定)
7867 タカラトミー(一部損失確定)
9384 内外トランスライン(利益確定)

買い
2438 アスカネット(新規)
2769 ヴィレッジヴァンガード(新規)
3395 サンマルクHD(新規)
4659 エイジス(新規)
4917 マンダム(新規)
6675 メルコホールディングス(新規)
6750 エレコム(買い増し)
7730 マニー(新規)

今月はTOPIXに完敗、iFundは大差でアンダーパフォームしています。TOPIXが単月で10%以上上げた月は、私が株式投資を初めた以降では、2005年9月の10.99%と2008年4月の12.01%に続く3回目となっています。年初から新興小型株への切り替えを進めていたため、この流れには完全に乗り遅れていますが、ここで方針を曲げて新興小型株が上がってしまったら目も当てられないので、ここはじっと我慢して大型株が上がっていくのを指をくわえて眺めつつ新興小型株でよい銘柄がないか物色しています。

上記方針に基づき、いくつかの銘柄を打診買いしました。買った銘柄は上に記載の通りで、いずれも従来のスクリーニング条件で買い付け基準を満たし、足元の業績推移が順調かつ株価が堅調に推移しているものを選んで買い付けています。特に2769ヴィレッジヴァンガードについては打診買いした直後に急騰し10%以上値上がりしてしまいましたが、まだ指標的に買えない水準では無いので業績推移を見つつ買い増していく予定です。その他の銘柄についても既存保有銘柄の利益確定などでキャッシュ比率が20%を超えていますので、この中からいくつかの銘柄を選んで買い増しして行く予定です。

また、細かいところまでご覧になられている方は気付かれているかもしれませんが、先月の運用成績のエントリより、今までTOPIXの次にベンチマークとしていたJASDAQ Indexを外してひふみ投信さんの運用成績を載せさせていただいております。1月に参加したひふみさんのセミナーや2月に読んだ藤野さんの本に強い影響を受けたことから、今年からひふみ投信さんをTOPIXに続くベンチマークとさせていただくこととしました。

2012/02/12

『日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。』

移転後初めての投資関連書籍のエントリです。ブログエントリをサボっていた間も一応投資関連の本は読んでいましたが、「日本株」投資に関する本を読むのは久しぶりです。今回読んだのはひふみ投信ファンドマネージャー藤野さんのこの本です。

日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 22年勝ち残るNo.1ファンドマネジャーの超投資法日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 22年勝ち残るNo.1ファンドマネジャーの超投資法
藤野 英人

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藤野さんの本に関しては過去に『スリッパの法則』や『ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義』などを読んでいますが、直接投資について言及している本を読むのは初めてだったのでワクワクしつつ一晩で一気に読んでしまいました。

序盤の効率的市場仮説やアクティブ運用がインデックス投資に勝てないと言われる理由、インデックス投資のフリーライド問題についてはすでにいろいろな書籍やブログで語られていることですので詳細は割愛しますが、私も著者と同じくアクティブ運用はインデックス投資に勝てると考えて個別株に投資しています。

インデックス投資を否定した所で次に問題となるのがどのような会社に投資すべきかという点になるのですが、私はこの点に関しては個々人の努力や才能、センスによってかなり銘柄選択や手法が変わってくると考えていますので、割安な時点で買うという点以外の要素(企業の成長性、投資の社会的意義など)については実地で経験を積んで自分にあった手法を身につけるしかないと思っています。もっと極端なことを言えば、投資に割ける時間や労力、個々人の得意分野は自分にしかわからないことですし、市場平均に勝つということ(或いは絶対利益を追求すること)を第一義とするのであれば、どのような銘柄をどのように売買するかについては原理原則など無いと私は考えています。

私が一番興味深く読んだ部分は後半の日本株の今後の見通しに関してでした。私はマクロな視点から経済を見ることがどうも苦手で、マーケット全体の予想を行うことを避ける傾向があるのですが、著者の日本株が世界的に割安な水準で放置されている、昨年の東日本大震災以降日本人のリスクに対する考え方に大きな変化が起きている、日本発のコンテンツが海外でも通用する時期が来るといった見通しについては、私が尊敬している個人投資家のぱりてきさすさんや五月さんも同じような意見をお持ちのようで、日本の個別株投資をメインにしている私にとって心強く感じられました。

私は特に愛国心が強いというわけでは無いのですが、日本で生まれ育ち、今後もおそらくこの国で生きていくであろうことを考えると、どうせリスクを取るのであれば日本株でリスクを取りたいと考えていますし(特に東日本大震災以降は)、多少(ではないかもしれませんが)の困難があってもこの国は上手く乗り越えていくのではないかと楽観的に考えています。

最後に。この本では明らかにバリュー投資と思われる手法が勧められているのですが「バリュー投資」という単語は一切出てきませんでした。バフェットの「バリュー投資」という言葉は冗長だという話を思い出しつつ、バフェットやグレアムの門下生達が実践してみせた投資手法を強く意識しているのかなと感じました。

ご参考:グレアム・ドッド村のスーパー投資家たち-(ウォーレン・バフェット)

2012/01/31

2012年1月の運用成績

2012年1月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。

(基準価格推移)
※基準価格推移のグラフに変更しました。TOPIXは2004年末の数値を基準価格10,000としています。

(ポートフォリオ)
※組入比率上位順。

・今月の売買
売り
2229 カルビー(一部利益確定)
6750 エレコム(一部利益確定)
7751 キヤノン(損切り)
8604 野村ホールディングス(利益確定)

買い
3272 エイブルCHINTAIホールディングス(買い増し)
7867 タカラトミー(買い増し)

年初は最終日ギリギリでTOPIXをほんの少しだけアウトパフォーム。そして、約5年ぶりにiFund設定来の通算運用成績がプラ転し、同時に元本割れも解消しています。 7年近く株をやっていてこの程度かと言われると言い返す言葉もないのですが、これで改めてスタートラインに立てた感じです。売買については2229カルビーと6750エレコムの株価が想定していた利益確定ラインまで上がった所で一部売却して利益確定、年末に買い付けた8604野村ホールディングスについては+10%で全株売却し利益確定しています。また、7751キヤノンについては思う所がありこれ以上保有する理由が無くなったため損切りしています。これらの売却で得たキャッシュの一部を3272エイブルと7867タカラトミーに投入し、ポートフォリオ全体のバランスを調整しました。

個別銘柄の動きについては、2735ワッツ、3376オンリー、3711創通の1Q決算が好調で株価も堅調に推移しています。9384内外トランスラインについては待望(?)の通期業績予想の下方修正が出ましたが、思ったほど株価が下がらず、買い増しのタイミングを待っている状態です。その他の銘柄については、特記すべき事項がないので省略します。

今年の初めからポートフォリオに少し手を入れようと考え始め、今後しばらくは組み込み銘柄を時価総額500億円未満の小型株に絞ることとしました。この方針に従い7751キヤノンを全株売却し、2229カルビーも充分利が乗っていたことから保有株の大部分を売却し利益確定しています。これによりキャッシュ比率が約18%となったことから、小型割安株に絞ってスクリーニングを行い、幾つかの銘柄の開示情報をチェックしています。

また、今月は久しぶりに専業投資家の皆さんと飲む機会がありました。毎度思うのですが、この数年間の修羅場を乗り越えつつ資産を増やしている専業投資家の皆さんの話はとても面白いです。当たり前の事なのでしょうが皆さん勉強熱心で、なおかつそれぞれ独自の手法や得意分野があり、相場や個別案件の話になると何かしら面白い話がすぐに出てくるので一緒にお話していて飽きることがありません。私のような兼業で、しかもかなり適当な投資しかしていない人間が参加していていいのかなと思うのですが、それでも毎度お声掛けしてくださる皆さんに感謝しております。

今年は年初にパフォーマンスがプラ転、元本も回復してモチベーションが上がっているので、この調子で年率20%以上の成績が出せたらいいなと思っています。そのためにも、もう少し投資に割く時間を増やしていこうと考えています。

2012/01/13

『「うつ」とよりそう仕事術』

眠れないので久しぶりに読んだ本の感想でも。

ご存じの方はご存知の通り、私は数年前からうつ病を患っており、昨年の前半に急激に回復して一度はこのまま寛解か?というところまで行ったのですが、夏の終わりごろから体調が急落し、再びクスリ漬けの生活に戻っています。

そんな中、ネットで目に入ったのがこの本でした。

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)
酒井一太

ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2011-12-20
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今まで何冊かうつ病に関する本は読んできたのですが、基本的にはどうやって寛解に至るかについて書かれているものばかりで、今現在うつ病の人がどのように社会(主に仕事ですが)と折り合いをつけていくのかということについて触れている本はなかったように思います。私自身もいつかは寛解して、昔のように働くことを常に意識していたのですが、今回の経験から、寛解を目指すよりもうつ病が寛解しないことを前提にどうやって仕事をしていくのかを考えるほうが現実的だと考え方を変えつつあります。

こういった考え方の変化の中でこの本を読んだのですが、今まで自分が実践してきたことと本の内容の多くが一致しており、私も一応うつ病患者としてそれなりに社会や仕事に最適化していたようです。

興味のある方は実際に手に取って頂くのが一番いいのですが、この本で取り上げられていた中で、いくつかこれは大事だなと思った部分があるので取り上げておきます。

・睡眠について
うつ病は脳が疲れきっている状態なので、睡眠はとても大切です。睡眠薬を飲んででも眠って脳を休めないと思考力や判断力が確実に落ちていきます。うつ病の悪化を防止するためにも必ず一定時間の睡眠を取るべきだと思います。また、短時間の昼寝はかなり効果があります。

・お金について
うつ病患者である限り、うつ病の悪化・再発によって仕事を失い、収入が絶たれる可能性は高いと考えられます。失業保険や傷病手当、自治体による自立支援医療費支給制度など、公的な補助は受けられますが、最終的には手元の蓄えが安心に繋がります。また、少なくとも数年間は無収入で暮らせるだけの貯蓄があれば、いざというときに自分の身体の回復を最優先にすればいいと開き直りができます。

・うつ病を隠さない
うつ病を隠して生活するとどうしても無理をしてしまうことが多くなります(特に仕事では)。自分のまわりの人には自分がうつ病であることを知ってもらうほうが気分的に楽になれますし、うまく立ち回れば自分を楽な環境に置いて治療に専念できます。うつ病について無理解な人も多々いますが、そういう人に対しては開き直って全力で無視するほうがいいと思います。

・仕事について
仕事はできるだけ裏方仕事を引き受けるほうがよいです。雑事を淡々と片付けて実績を作るほうが自信につながりますし、ストレスも少なくて済みます。最前線で活躍できればそれもいいのですが、仕事で失敗した時のリスクが大きいので無理はしないほうがよいです。また、体調が不安定な時期は、急な体調不良を想定して、できるだけ速く仕事を片付けておくほうがよいです。

・感情の処理
うつ病患者に対して「頑張れ」と言ってはいけないというのは有名な話ですが、それでもやはり頑張れと言う人はいます。特に体調が悪い時期はこの言葉に確実にプレッシャーを感じるので、できるだけこの類の単語をスルーする能力が必要です。

・死なないこと
これが一番大切です。うつ病の最悪期には完全に正常な判断力を失うので、とにかく死を選ばないように注意する必要があります。とにかく「生きる」という選択をすること。これしかないと思っています。

最後にネットで見つけた心に残った言葉を引用しておきます。

生の始まりは化学反応にすぎず
魂は存在せず
精神は神経細胞の火花にすぎず
人間の存在はただの記憶情報の影にすぎず
神のいない無慈悲な世界でたった一人生きねばならぬとしても…なお…
なお我は意志の名の元に命ずる 「生きよ」と!!

2012/01/01

謹賀新年 2012



あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年の大晦日も一昨年同様自宅で「ゆく年くる年」を観ながらゆっくり過ごし、年を越した所で近所の神社に初詣に行ってきました。



昨年はいろいろ目標を定めていたものの、比較的大きな仕事(とはいってもそれほどたいした仕事ではないのですが…)が片付いた夏の後半頃から体調が崩れ始め、結局年末までぐだぐだした状態が続いてしまいました。夏頃までは順調に減薬が進み、年内には寛解か?と期待していたのですが、残念ながら最終的には増薬しなければならないところまで体調が落ち込んでいます。

身体についてはなかなか思うとおりにならず、過去の経験から焦ると余計に悪い影響が出るので、こうなってしまったものは仕方ないと開き直るようにしています。ということで、今年は健康回復に関しては目標なし、なるようになるだろうと考えています。

投資については昨年12月の運用成績のエントリで書いたとおり、今年も引き続き現状維持で進めていこうと思っています。2009年から2011年までの3年間である程度厳しい相場環境でもなんとかプラスを維持できるようになったので、次の上げ相場が来るまでなるべく損を出さないように運用していければと考えています。

また、昨年は体調がすぐれない時期があったものの、twitterなどを通じていろいろな方とお会いでき、楽しい時間を過ごすことができました。わざわざお時間を割いてお付き合い頂いた皆様に感謝するとともに、今年も引き続きみなさんと楽しい時間が過ごせればいいなと思っています。

長々と書いてきましたが、本年は「目標なし」「適当に」「楽しく」を合言葉になんとなく過ごせればいいかなといった感じです。今年で39になるのですが、まぁこんなもんでいいでしょう。